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妊娠中にGLP-1ダイエットはNG|妊活中も避けるべき理由

妊娠中の過食や産後太りなど、メディカルダイエットに頼りたい!という女性も多いはずです。
しかし、妊娠中は胎児の健康を守るため、薬剤や治療法の選択に慎重になるべき時期です。安心して健康を守るために、正しい知識をぜひ身につけてください。
GLP-1の注意事項

禁忌事項|GLP-1ダイエットができない方
以下のいずれかに当てはまる方は、GLP-1ダイエットを受けることができません。
・糖尿病の方
・妊娠中、授乳中の方
・2ヶ月以内に妊娠予定がある方
・膵炎の既往歴がある方
・甲状腺疾患をお持ちの方
GLP-1ダイエットの副作用
非常に稀ではありますが、以下のような症状が出た場合、直ちに薬の投与を中止し医師の指示を仰ぐ必要があります。
・膵炎(嘔吐、吐き気、背中の強い痛み、激しい腹痛)
・低血糖症状(動悸、震え、冷や汗、空腹感、倦怠感)
一般的に起こりうる副作用としては、お腹の張りや下痢・便秘、胃のムカムカ感などの消化器症状が挙げられます。
妊娠中や妊活中のGLP-1ダイエットはNG

妊娠予定がある場合
妊娠中のGLP-1受容体作用薬投与により奇形児となる可能性があるため、原則2ヶ月以内に妊娠する可能性がある方は使用禁止となっています。
薬の添付文書に、人間で使用する量よりも少ない量での動物試験で、流産や骨格異常などの確率が上がったと記載があります。
動物試験結果を見ると、人間での使用でも何らかの影響がでる可能性は十分にあるでしょう。
GLP-1がまだ比較的新しい薬であるため、全体としてデータが少なすぎるのが現状ですが、妊娠の可能性がある場合にはGLP-1受容体作用薬によるダイエットは控えた方がいいと言えます。
妊活中の場合
妊活中や、妊娠の可能性がある場合はGLP-1ダイエットは原則NGです。
実際に人間の妊婦を対象とした研究が行われています。
妊娠中で2型糖尿病の治療として以下の一方を使用しているの合計938名
・GLP-1受容体作用薬使用者
・インスリン使用者
GLP-1群とインスリン群を比較すると、重大な先天異常のリスクに違いはありませんでした。
GLP-1受容体作動薬使用者において、先天性異常のリスクが有意に増加していないことが確認された。
しかし、血糖コントロールや胎児発育制限、胎児死亡などのリスクについてはデータが十分でなく、更なる研究が必要とされている
GLP-1による妊娠への悪影響のエビデンスがはっきりしている訳ではありませんが、まだ比較的新しい薬であるため、全体としてデータが少なすぎる状況です。
動物試験の結果を考慮し、人間での使用も何らかの悪影響があると推察されることから妊活中のGLP-1ダイエットは必ず控えてください。